Obey Me! 〜おまえの課題!年表〜

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Obey Me! Lesson1 〜 Lesson80 あらすじ
  • 【魔界へようこそ】
    第1章開幕

    主人公(以下:MC表記)は、人間界からの交換留学生として、魔界の王立アカデミー「RAD」の議場に降り立つ。
    RADの一員として、1年間RADに留学し、悪魔に誘惑されることなく、出された課題を提出することを求められる。そして、最後に留学生活を振り返ってレポートを提出するように、次期魔王のディアボロから言い渡される。
    この時、ルシファーから言い渡されたマモンが、MCの世話役になる。

    MCは地獄の七大君主と呼ばれる兄弟たちが住むRADの特別学生寮「嘆きの館」で一緒に暮らすことに。
    しかし、その館の屋根裏部屋からは、なにやらMCに助けを求める不思議な声が聞こえてきていた。屋根裏部屋へ向かおうとするMCだったが、そこは立ち入ることを禁止されており、ルシファーが行く手を阻んでいた。
    第1章
  • 【マモンとの契約】
    マモンに借金を返済して欲しいレヴィと協力して、MCはルシファーに凍結されたマモンのクレカを解凍する。
    MCは、クレカと引き換えにマモンと契約することに成功。
    ※MCとレヴィは、ルシファーに知られないようにクレカの場所を聞き出していたはずだったが、彼には全てお見通しだった。
    ※天界時代から、マモンはルシファーのお気に入りであったことがここで発覚する。
  • 【レヴィアタンとの契約&
    屋根裏部屋の秘密】
    屋根裏部屋から助けを求めてくる声の主を見つけるため、行く手を阻むルシファーを超えるための方法を考えるMCとマモン。呪いのかかったレコードマニアのルシファーに、彼が好みそうなレコードを渡すため、標的にされたものが、レヴィの持つ「七王のサントラ(アナログ盤)」。このレコードをレヴィに借りるため、MCは七王クイズでレヴィと勝負する。
    ※徹夜で七王鑑賞した際、マモンは歯ブラシと充電器をMCの部屋に完備していることが発覚

    MCは、七王の作者である天使、シメオンに次回作の展開を聞き、レヴィの知らない情報で見事クイズ大会に勝利する。しかし、それに嫉妬したレヴィが暴走。襲われそうになったMCはマモンに助けを求めたが間に合わず、代わりにルシファーに助けられる。
    ※MCの怪我の手当中、マモンは「俺様が助けられねぇときはそのまま死ね!」と好意を見せる
    ※この時、殿下には真偽を見抜く能力があることが発覚


    その後、MCは落ち着いたレヴィと契約を交わす。約束のレコードを手に入れ、ルシファーに渡し、屋根裏部屋へ向かうことに成功したMC。
    ルシファーは、MCが屋根裏部屋に行こうとしていることは把握済だったが、屋根裏部屋は魔法で隠してあるため、行ったところで会えないと思い、あえてMCの行動を見逃していた。

    屋根裏部屋へ向かうMC。本当は見えないはずの部屋が、MCには見えてしまっている。
    屋根裏部屋に閉じ込められていたベルフェは「自分はルシファーに閉じ込められた人間だ。兄弟6人全員と契約をし、その力でこの部屋の扉の魔法を解いて、助けて欲しい。まずはベールからがいいだろう」とMCに頼む。

    ※この時、なにか理由をつけてMCと連絡先を交換したかったレヴィが、MC・マモン・レヴィの関係性が、七王のヘンリー・愚の王・陰の王の関係性に似てるという理由で、3人で「仲間の誓い(血の誓約)」を立て、連絡先を交換する
  • 【ベルゼブブとの契約】
    MCは、ベールの夜食のプリンをマモンにそそのかされて食べてしまう。それを発見したベールが暴走し、キッチンとMCの部屋を破壊。MCはしばらくベールの部屋で過ごすことになるが、そこで彼から
    天界時代、兄弟たちにはリリスという末の妹がいたことを聞く。
    また、MCは嘆きの館にある肖像画を見て、屋根裏部屋に閉じ込められてるいるのは人間ではなく、彼らの兄弟であり、悪魔のベルフェだということを知った。

    一方、ルシファーから、ベルフェは人間界へ交換留学に行ったと聞かされていたものの、彼から何も連絡がないことを不審に思ったベールは、ベルフェが嫌がっていた交換留学から彼を返してあげて欲しいと、ルシファーにお願いする。しかし、三界の融和のために交換留学制度を作ったディアボロと、そんなディアボロに忠誠を誓っているルシファーは、「弟であれ、ディアボロの思想に反対していたベルフェを認める訳にはいかない」と、ベールと対立してしまう。
    留学制度が決まる前にルシファーとベルフェできちんと話し合っていれば、この2人の関係だって少しは変わっていたかもしれない、と落ち込むベール。

    そんな時、魔界に留学してから柔軟に適応し、悪魔と仲良くするシメオンのことが許せず、彼と喧嘩してしまったルークが、内緒でMCとベールの部屋に泊まりに来る。
    MCとベールはルシファーの抜き打ち点呼を乗り切るために、ルークをクローゼットへ一時的に隠すが、なぜかルークの姿が消えてしまう。
    嘆きの館を模したドールハウスを参考に、隠し部屋を発見したMCとベールは、ルークを探しにそこへ向かうが、そこは末の妹、リリスが天界で使っていた部屋だった。

    MCはベールから、天界対戦でリリスを失った話を聞く。
    大戦中、ベルフェとリリスがそれぞれ狙われていることに気づいたベールは、咄嗟に目の合ったベルフェを助けたが、その間にリリスは翼を弓で打たれて落下し、死亡してしまう。それ以降、ベールはずっと自責の念にとらわれていた。

    ベールの話を聞いていると、マモンから電話があり、至急で地下墓地に呼び出される2人。そこには、クローゼットから消えたはずのルークが、契約関係なしに悪魔を従えることのできる、悪魔の生命線とも呼ばれる魔導書「グリモワール」を手にしており、激怒したルシファーに迫られていた。
    ルークをベールの部屋に匿っていたこともルシファーにバレてしまい、さらに怒るルシファー。
    MCはどうにか激怒したルシファーから、ベールとルークをかばおうとするが、攻撃が当たって気絶してしまう。
    駆けつけたディアボロがルシファーを落ち着かせ、その場はなんとか収束する。

    後日、ルシファーからかばってくれたお礼に何か返したいというベール。MCは「ルシファーとベルフェを仲直りさせたい」とベールを説得して、彼と契約する。
    後日、ルシファーもきちんとMCを襲ったことを謝ってくれた。
  • 【アスモデウスとの契約】
    ディアボロの提案で、悪魔と天使と人間の交流をはかるため、魔王城で2泊3日の合宿を行うことに。

    1日目、魔界の歴史を学ぶための魔王城内ツアーで、MC・マモン・レヴィ・アスモ・ベール・ソロモンは、アスモと因縁のある女性の肖像画に吸い込まれてしまう。
    6人は地下迷宮に迷い込み、レヴィがペットとして飼っていた蛇の初代ヘンリーに追いかけられるも、アスモの魅了の力で脱出する。

    2日目、MCは、宝探しツアー中にアスモと契約の話をし、ルシファーの寝顔を撮ってきたら契約してあげると提案される。
    その日の夜に開催された舞踏会で、MCはマモンに誘われるも、返事をする前にルシファーに横取りされ、アスモと何を企んでいるのかと問い詰められる。その様子を見たソロモンが助けに現れ、MCは彼の魔力を借り、一時的に彼が契約した悪魔の力を使役できるように。

    MCはルシファーの寝顔を撮るために、マモン・レヴィ・ベールとルシファーの部屋に忍び込むが、ルシファーのしかけた魔法でケルベロスの部屋に転送されてしまい、逃げた先には地下迷宮が広がっていた。
    初代ヘンリーに再度襲われそうになるが、MCはソロモンに借りた力でアスモを召喚し、彼の魅了の力をソロモン以上に引き出すことに成功して脱出する。
    アスモはMCに引き出された力の強さに感激して、契約を決める。
  • 【サタンとの契約】
    MCが兄弟たちと契約する理由である「ルシファーに認めてもらいたい」という気持ちのその奥に、ルシファーとベルフェを仲直りさせたいという、他の意図があると察したサタンは、MCと弟たちが契約することを良しと思っていないルシファーを困らせるために、自分も契約すると名乗り出て、ルシファーと喧嘩し、出ていこうとする。
    ※サタンはここで「本は知識であり、知識は力であり、知識があるものに周りは目を置き、生まれがどうであれ、強く賢くなれば、舐められなくなる」と彼が読書家になった理由を明かす

    MCは、ルシファーを嫌がらせたいという理由だけで契約してもルシファーはそれを認めてくれないだろうと、サタンとの契約を拒否。激怒したサタンをルシファーが止めに来るも、偶然、中身が入れ替わってしまう禁書に二人が触れてしまい、サタンとルシファーの中身が入れ替わってしまう。
    ※数日後にルシファーは全校生徒の前でのスピーチを控えていたため、ルシファー姿のサタンに変なことをされる前に、一刻も早く入れ替わりを解かなければいけなかった

    より険悪になった2人を仲直りさせるため、レヴィの持つ恋愛学園シュミレーションゲームの中に入ることになったMC・ルシファー・マモン・レヴィ・サタンの5人。
    MCの好感度を上げ、告白してもらうハッピーエンドを迎えてゲームをクリアしなければいけないが、なぜか最後にケルベロスが登場するサバイバルゲームに激変。ルシファーがケルベロスを手なずけ、5人はなんとか脱出に成功する。
    それ以降、サタンはルシファーに対して、ほんの少しだけ当たりが優しくなる。

    しかし、中身の入れ替わりの呪いは解けていないので、MC・ルシファー・マモン・サタンの4人は、ルシファー・ディアボロ・バルバトスしか自由に使うことのできない魔法陣を通って、入れ替わりの禁書を作った魔女がいる人間界のロンドンへ向かう。
    ※魔女はマモンのことがお気に入り
    ※4人はロンドンの駅で、おそろいのトカゲチョコキーホルダーを買う


    ロンドン発の電車の中で偶然、探していた魔女に出会うも、彼女は事件に巻き込まれ、殺されてしまう。4人は殺人犯を見つけ出し、魔女にルシファーとサタンの中身を戻してもらう。

    後日、中身は元に戻ったが、ルシファーが担当する予定だったスピーチは、サタンへ頼むことになり、2人の信頼関係が次第に築かれ始める。
    スピーチは無事に成功し、祝勝会を開くみんな。
    そこでMCはサタンと契約する。
    ※サタン「運命は受け入れるしかない、でもそれをどう受け入れるかだ。生まれた経緯は変えられない。だけど、俺がどう生きるかはルシファーには関係ない。ルシファーと俺自身と向き合えるようになったのは君のおかげだ。」
  • 【隠していた想い&タイムリープ】
    サタンと契約した日の夜、マモン・レヴィ・サタン・アスモ・ベールの機転で、MCがルシファーと2人で話せるように時間を設けてくれる。
    お互いを知るために、ルシファーと話をしていく中で、MCが屋根裏部屋でベルフェと会ったことをついに話すと、途端にルシファーが激怒。危ないところを、駆けつけた他の兄弟5人に庇ってもらう。
    そこへ、屋根裏部屋に閉じ込められていたはずのベルフェが登場。MCは6人兄弟の力がないと屋根裏部屋の扉の呪いは解けないはずなのに、ルシファーと契約する前に扉が開いていることを訝しむ。

    ベルフェから、MCが兄弟たちと契約したのは、屋根裏部屋から自分を助け出すためだと聞かされた兄弟たちは、自分との契約がただの手段に過ぎなかったことと、何も教えてもらえなかったことにショックを受ける。
    また、ルシファーから、人間界に留学していると聞かされていたベルフェが本当は屋根裏部屋に閉じ込められていたと知ったベールは激怒し、MCとベルフェを連れてメゾン煉獄へ家出する。
    しかし、メゾン煉獄にディアボロとバルバトスが現れ、ベルフェを拘束、魔王城の地下へと拉致してしまった。

    過去、人間との交換留学制度を反対していた人間嫌いのベルフェは、交換留学をすすめるディアボロとルシファーに激怒していた。このままだとベルフェは怒りに任せて人間界を滅ぼしかねないと思ったルシファーは、次期魔王への反逆罪に問われる前に、ベルフェを監禁という形で屋根裏部屋へ匿い、ディアボロにも、ベルフェは交換留学に行かせたと嘘をついていた。
    そのことがディアボロにバレてしまい、ルシファーも嘆きの館で謹慎処分を受けてしまう。

    ルシファーときちんと話をするため、嘆きの館に戻るMCとベール。
    MCは、まず他の兄弟たちとそれぞれ話し、ベルフェを解放するために契約したことや、黙っていたことを謝って和解する。
    そして、謹慎処分中のルシファーを部屋から呼び出すために、地下墓地にある、リリスの石像が持つグリモワールを使うことに。
    ケルベロスに襲われそうになりながらも、どうにかグリモワールを手にしようと頑張るMC。リリスの石像に近づくと、なぜか過去のリリスのものであろう記憶が脳内に流れ始める。

    天界対戦で負傷し、魔界に落ちて瀕死のリリスをディアボロに助けてもらう代わりに、ルシファーは彼に忠誠を誓うことになった。
    殿下はリリスを人間に生まれ変わらせるも、リリスとは絶対に会わないように、とルシファーと約束する。会いたくても会えない苦しみを弟たちには味わわせたくないと、その事実をルシファーはひとりで抱え込んだ。

    回想が終わり、現実世界に戻ってくるMC。ケルベロスに食べられる寸前でルシファーに助けられ、そのまま、兄弟全員できちんと話し合うことになる。

    人間界が大好きだったリリスは、ある日、人間と恋に落ちるが、恋人が不治の病にかかってしまう。リリスは恋人に天界の食べ物を与えて禁忌を犯す。
    リリスを罰で消滅させようとする父親と、彼女を守りたい兄弟たちが対立。天界大戦が起きて、彼女を失ってしまう。
    ベルフェは、人間と出会わなければリリスは死ななかったと人間を恨むようになった。

    ルシファーの気持ちや過去の全てを知った兄弟たちは、みんなでベルフェを解放してもらおうとディアボロのいる魔王城へ向かう。
    ディアボロは「なぜ6人兄弟の力がないと破れないはずの屋根裏部屋の扉の呪いが、ルシファーと契約する前に破られたのか、誰が扉を開けたのか、バルバトスの力で過去に戻って、MCひとりでその原因を突き止めることができたらベルフェを解放する」と条件を出す。

    バルバトスの力を借りて過去に戻るMC。すると、過去の自分とルシファーが2人で話している時に、タイムリープしてきた今の自分自身が扉を開けていたことが判明する。扉を開けた途端、屋根裏部屋でベルフェに襲われ、瀕死の状態になる今のMC。そこへリリスの魂が現れて、彼女の力を借りて助けてもらう。そして、屋根裏部屋の扉が開いたのは、6人目として、ルシファーの代わりにリリスの力があったからだということも判明。

    タイムリープしたことで過去改変が起き始める。
    屋根裏部屋から出ていったベルフェに攻撃されて瀕死の過去のMCの前へ、リリスの力で傷を癒した、タイムリープしてきた今のMCが現れる。ドッペルゲンガー現象が起き、瀕死だった過去のMCがいる世界線は消滅する。
    タイムリープしてきたMCは、兄弟たちにリリスから聞いた話を伝える。そこへディアボロとバルバトスが登場し、MCの出生を調べた結果、MCがリリスの子孫だったことも判明する。
    人間として生まれ変わったあと、リリスが幸せに暮らしたこと、彼女の子孫と出会えたことで兄弟たちは和解し、全員で仲良く暮らせるように。
  • 【ベルフェゴールとの契約&
    ルシファーとの契約&
    交換留学生活終了】
    ベルフェが嘆きの館に戻ってきたものの、接し方に迷って、いまいちぎこちない兄弟とベルフェの橋渡し役をMCが担うことになる。

    マモンは、ディアボロの誕生パーティのプレゼントを買うために、ベルフェと同じ場所でアルバイトをして、仲良しに。
    レヴィは、MCを交えて、ベルフェと3人で一緒にゲームをして、仲良しに。
    サタンは、元アンチ・ルシファー同盟を再結成して、仲良しに。
    アスモは、MCとベルフェのディアボロの誕生パーティ用の洋服を選んで、仲良しに。
    ベールは、マモンも間に入り、未だに天界対戦に囚われて自責の念にかられているベールをベルフェが殴ったあと、ハグをして仲直りする。

    そして、ディアボロの誕生パーティ当日、MCは兄弟たちから、それぞれプレゼントをもらう。
    その時、ベルフェからはプレゼントとして契約してもらうMC。

    時は流れ、留学期間終了の1週間前。
    寂しがるみんなと、最後の親交を深めるなか「魔界でやり残したことはないか?」とルシファーに聞かれ、MCは彼に契約を迫る。
    ルシファーは「君が俺のものになるんだ」と、MCと契約。

    無事に7人兄弟全員と契約を交わしたMCは、みんなに別れを告げ、人間界へと帰っていく。
    こうして1年間の交換留学生活は無事に終了した。

    第1章終幕
  • 【再び魔界へ&
    ゴールドヘルファイア
    イモリシロップ】
    第2章開幕

    短期留学生という名目で、MCとソロモンは人間界から再び魔界へと帰ってくる。
    そのお祝いに、兄弟たちは「MCおかえりパーティー」を嘆きの館で開催。しかし、晩餐のスープに、レヴィが観賞用として持っていたオタクグッズのひとつ、ゴールドヘルファイアイモリシロップという、媚薬効果のある薬が混入してしまう。

    マスターの命令をきくと媚薬効果が治るというそれは、悪魔を骨抜きにする薬と言われており、媚薬効果は悪魔に対しては効果がなく(悪魔相手には発情せず)、人間に対してだけ効果が出るものだった。
    人間であるMCに発情した兄弟たちそれぞれに命令して、MCは彼らの媚薬効果を無事に無効化する。

    一方、ソロモンから、MCと一緒に再び魔界に戻ってきていることを聞いたシメオンとルークは、天界にも2人を招待する。
    MCとソロモンは天界でシメオンとルークに再会するが、大天使ミカエルは、聖なる泉が枯れている件の視察で留守にしていた。

    シメオンとルークも、短期視察という形で再度魔界へ来ることを知ったMCは、ソロモンも合わせて4人で一緒に魔界へ戻ってくる。
    第2章
  • 【RADの学園祭】
    執行部会議で、ディアボロからRADの学園祭実行委員長に指名されたMC。しかし、その会議の場にベルフェの姿がなく、MCはアスモとベールと一緒に彼を探すことに。
    屋根裏部屋でベルフェを見つけるが、会議を欠席したベルフェはルシファーから大量の課題をやるように言い渡される。その課題の息抜き中、殿下の指名でMCが学園祭の実行委員長になった話を聞いたベルフェは「殿下ってわがままじゃない?」とディアボロへの不満を募らせ始める。

    翌日、ルシファーから与えられた課題をなんとか終え、疲れているところに、臨時の執行部会議が開かれるという話を聞いたベルフェは、「殿下の思いつきに振り回されるのは迷惑」とディアボロ本人に抗議してしまう。
    ディアボロの気持ちを心配したMCは彼のことを追いかけ、2人で議場に向かうことに。

    ベルフェを含めた全員が参加して執行部会議が始まる。執行部からの学園祭の出し物は演劇に決定。脚本はシメオンに任せることになった。
    ※シメオンが七王の作者であるクリストファー・ピジオンであることが発覚

    シメオンの承諾も得て、脚本は「ルシファー王子とディアボロ姫」に仮決定。MC・マモン・レヴィ・アスモ・ベールの5人は、みんなで衣装の買い出しに行く。

    買い出しを分担することにした5人。MCとマモンが2人で歩いていると、ディアボロ・ルシファーとはぐれてしまったリトルデビルNo.2(以下:2番)と遭遇する。
    違法カジノがあると噂の移動遊園地に視察に行ったディアボロ・ルシファーと2番を合流させるため、MCとマモンも一緒に、2番を連れて移動遊園地へと向かう。
    ※2番にMCとマモンはカップルなのかと問い詰められて、デレデレするマモンが見られる

    移動遊園地のユーフォーキャッチャーで、MCのためにマモンがキモカワイグアナゾンビのぬいぐるみを取ってくれたり、ホラーハウスや観覧車で2人がイチャイチャしている間に、違法カジノを取り締まる直前で逃してしまったディアボロ・ルシファーを発見。MC・マモン・2番は2人と合流する。
    ベルフェにかけられた言葉の一件があってから、ディアボロの様子が心配だと語るルシファーに、MCは「ルシファーがディアボロのに力になってあげて欲しい」と伝える。
    その後、嘆きの館で演劇の衣装作りをしているレヴィを除いて、他の兄弟たちも合流。全員で移動遊園地を楽しむことに。
    しかし、お腹をすかせたベールが暴走したことをきっかけに、兄弟たち全員が遊園地で大喧嘩を始めてしまう。MCは「ステイ」を発動。しかし、そのあまりの強さに悪魔たちは困惑し、ディアボロとルシファーも険しい顔つきになる。

    学園祭に向けて、兄弟たちとディアボロはシメオンのもとで完成した脚本に合わせて稽古を開始した。
    シメオンのスパルタ稽古に疲れた兄弟たちは鬱憤が溜まり、何気ないことで再び大喧嘩に発展。見かねたシメオンの提案で、兄弟たちは魔王城で親睦会という名の合宿を開催することになる。
    MCは、ルークと協力して兄弟たちの仲を取り持つが、その時、ルシファーとマモンだけは仲直りすることができなかった。
    ※合宿中に、サタン・アスモ・ベルフェから、嘆きの館に帰ってきた後にレヴィ・ベールから、学園祭の後に開かれるダンスパーティーで自分のパートナーになってくれないかと誘われる

    学園祭の本番前日。急遽、仕事が入ってしまったディアボロは、当日の舞台に参加できなくなってしまう。そして、ディアボロはその仕事のパートナーとしてルシファーではなくソロモンを指名。ルシファーはひどく落胆する。
    そんなルシファーの様子を見て、MCに「ルシファーをサポートしてやれ」と声をかけるマモン。MCを介して、ルシファーとマモンも無事に仲直りすることができた。
    ※この時、マモンからダンスパーティーのパートナーになってくれないかと誘われる

    学園祭の本番当日。ディアボロを抜きにした脚本で、MCとルシファーのラブロマンスをメインにした舞台「With me」は大成功で終演。
    ※この時、舞台上でアドリブを混ぜたルシファーから、ダンスパーティーのパートナーになってくれないかと誘われる

    その後のダンスパーティーでMCは選んだ相手とダンスを楽しみ、学園祭は無事に幕を閉じた。
  • 【教えて!サタン先生】
    学園祭後に控えていたものはRADの定期試験。
    悪魔を使役するようになったMCは、ディアボロの提案で留学生のハンデをなくし、悪魔たちと同じ合格ラインで挑むことになる。
    それに合わせて、サタンがMCの家庭教師となることに。

    サタンのおかげで試験は無事に終了。結果も優秀で、MCはみんなから褒められる。
    「サタンは自分の時間を割いて勉強を教えたんだ」というルシファーの言葉に促されて、試験終了の打ち上げの場でMCはサタンにお礼を伝えた。

    一方、移動遊園地の場でMCが発動させた「ステイ」の力が強すぎた一件以降、ディアボロが仕事の付き添いに自分ではなくソロモンを指名したり、何か隠し事をしている様子だったりと、ルシファーの中で、次第にディアボロに対しての心配と疑念が積み重なっていく。
    そんな彼に「兄弟たちや大切な人を傷つけることになっても、あなたは常にディアボロの味方でいられるか」と迫るバルバトス。ルシファーは頭を悩ませてしまう。
  • 【ブラッディムーン】
    RADの生徒が全員参加し、最も尊敬される悪魔を決める人気投票イベント「ブラッディムーン」が開催。
    毎年、ディアボロとルシファーがワンツーでランクインするのが恒例だったが、今年こそ1位を取りたいというアスモを、MC・マモン・サタン・ベルフェでバックアップすることに。
    加えて、ディアボロは最近ルシファーに隠し事をしている罪悪感から、ゆらぎ始めた彼との信頼関係を取り戻すため、ブラッディムーンを辞退、ルシファーの後見人になる。

    ブラッディムーンを辞退したことと、ルシファーとの信頼関係が揺らいでいることは、ディアボロとソロモンが裏で何かやっていることと関係あるのかと、ディアボロに問い詰めるシメオン。天界でも聖なる泉が枯れるなど前代未聞の出来事が起きており、もし魔界でも同じようなことが起こっているのだとしたら、天界はこのまま静観することはできない、と彼はミカエルからの伝言を伝える。

    ブラッディムーンまで、ルシファーは意図せず悪魔たちからの好感度を上げていく。そんな彼に対して「自分らしさ」で戦うことを決めたアスモは、レヴィの協力を得て、自分がデザインした服のファッションショーを開催し、大成功を収める。
    その実力や努力を認められ、アスモは見事、ブラッディムーンで一位に輝いた。

    一方、魔界の奥の方では、MCが持つ強すぎる力の影響なのか、シメオンが危惧していたとおり、王墓の崩壊や原始の森の雪崩など、前代未聞のことが起こり始めていた。
    ディアボロ・バルバトス・ソロモンは、シメオンを通してこのことを天界に報告する。しかし、兄弟たちにはまだ伏せておくことにした。
  • 【願いごと】
    レヴィの持つ、タイムリープゲームの呪いが発動してしまい、同じ1日をずっと繰り返してしまうことになった兄弟たち。
    ゲームが発動する直前に願ったことを叶えれば呪いは解除されるが、誰の願いを叶えるべきかまではわからず、MCとレヴィは協力して、兄弟たち全員の願いごとを叶えることにする。

    ルシファーの願いごとは「マモンがまともな悪魔になって欲しい」
    マモンの願いごとは「MCに好きと言われたい」
    サタンの願いごとは「長男を跪かせたい」
    アスモの願いごとは「MCを魅了してみたい」
    ベールの願いごとは「特別なドリンクが飲みたい」
    ベルフェの願いごとは「MCと一緒に昼寝をしたい」

    そしてレヴィの「MCと2人きりで、徹夜でゲームがしたい」という願いを叶えた瞬間、呪いは無事に解除された。
  • 【死神と寿命の蝋燭】
    ルシファーの持つ呪いのレコード「死神の賛歌」を割ってしまったベールは、死神の怒りを買ってしまう。
    このままだと、死神の持つ、寿命を司るという蝋燭のうち、ベールのものが吹き消されてしまうかもと心配したMCと兄弟たちは、ソロモンの案内で死神のいる世界へ転移し、彼女の洞窟へ向かうことに。

    あいにく死神は留守だったが、洞窟の試練をかいくぐりながら、全員はどうにか蝋燭のある部屋までたどり着く。

    案の定、短くなっていたうえに、燃えるスピードも早くなっていたベールの寿命の蝋燭。兄弟たちは、自分たちの蝋燭をそれぞれベールの蝋燭に注いで、寿命を戻してやる。しかし、長さは長くなっても、燃えるスピードは変わらなかった。

    そこで、MCも自分の蝋燭をベールの蝋燭にわけてやる。その瞬間、不思議なことに、ベールの蝋燭は、長さも燃える速さも、全てが元通りになった。
    みんなは驚きつつも、ベールの寿命が元に戻ったことを喜んで、仲良く魔界へ帰ってくる。
  • 【リングの影響】
    死神の洞窟から帰宅後、突如、夕飯の席で倒れてしまうルシファー。至急、ディアボロ・バルバトス・シメオン・ルーク・ソロモンを嘆きの館に呼び、詳しい事情を聞くことに。
    ディアボロが言うには、何者かが魔界や人間界、天界に強い影響を与えてしまっているとのこと。
    そして、その原因はMCにあるかもしれないと言われる。

    リリスという天使の系譜を持ちながら、魔界の七大君主の全員と契約してしまっているMC。そんなMCは三界でもとてもレアな存在で、魔界、人間界、天界を繋ぐ「リング」という強力な力を持っている。このリングの力があるMCは、ソロモンを凌ぐほどの魔力を持ってしまっている可能性さえあった。
    リングは強力だからこそ、その力はとても危うい。ゆえに、まだリングを制御するほどの力がないMCは、三界に大きな影響を与えてしまうことになり、そして、今回ついに、それはルシファーに影響を与え、彼を記憶喪失にしてしまった。

    強すぎるリングの魔力に飲み込まれ、最悪はMCが死んでしまう可能性もある、とソロモン。
    解決策は2択だった。
    1つ目は、ミカエルからソロモンが譲り受けた知恵の指環と対になるもので、堕天する前までルシファーが持っていた「光の指環」という天界の魔法具を使い、魔力を封印して、リングが安定するように力を制御するというもの。
    2つ目は、死神が所有する、悪魔をも殺せるという「夜の短剣」を使ってリングを断ち切り、普通の人間に戻るというもの。
    夜の短剣は、以前、死神の洞窟に行った時に、ソロモンが持ち帰ってきていた。
    しかし、夜の短剣を使うと、MCは魔界に来た当初の普通の人間に戻ってしまう。悪魔たちとの契約は取り消され、また、一度契約を取り消した相手と悪魔はもう二度と契約はできない。
    契約という名の絆はなくなってしまうが、ルシファーの記憶は戻るかもしれないし、MCが三界に与えた影響も収まるかもしれない。
    ディアボロ達の総意は、ソロモンがMCのリングを断ち切る儀式を行うことで既に決定していた。

    儀式までの間、ルシファーの記憶を取り戻そうと、昔の写真を見せたり、思い出話を聞かせるMCと兄弟たち。ルシファーは記憶喪失ながらも、MCと家族のことをとても大切に想っていたという気持ちを次第に思い出してくれる。
    加えて、兄弟たちは、契約がなくなってもMCとの絆は変わらないと、落ち込むMCのことを慰めてくれた。

    儀式の日が近づき、ソロモンがMCのもとを訪れる。しかし、リングを断ち切るための夜の短剣は古く、ソロモンが魔力を加えたところで本来の力は発揮できないと告げられた。
    夜の短剣の魔力を取り戻すには、強力な魔力を持つ悪魔に短剣を突き刺して、その魔力を吸収するしかない、とソロモン。そして、その強力な悪魔にはルシファーが指名された。
    ルシファーを夜の短剣で刺さないと、今後、他の兄弟たちにも影響を及ぼしかねないし、三界も滅びかねないし、MCも死にかねない。そんなソロモンの言葉に、MCは迷いながらも、彼から短剣を受け取る。
    そこへ、その話を立ち聞きしていたルシファーが登場。魔界、家族、そしてMCのためになるのならと、ルシファーはMCへ自分を刺すよう促す。震えるMCの手を握って、自らの心臓へ刃を突き立てようとするルシファー。その瞬間、シメオンが現れて、MCの手に光の指環をはめてくれる。
    MCはミカエルにも存在を認められ、光の指環を譲り受けることとなった。

    無事にリングの力を制御できるようになったMCは、同じ人間界を守る魔術師仲間として、これからもそばにいて欲しい、とソロモンに頼まれる。
    また、リングの力が安定したことでMCが三界に与えた影響はなくなり、記憶を取り戻したルシファーは、そんな重大な事実を隠していたディアボロやソロモンにたっぷりお仕置きをして、三界にはやっと平和な日常が戻ってきた。
  • 【人間界の師匠と弟子】
    短期留学という名目で魔界に来ていたMCとソロモンは、前回よりも早く、人間界に帰る日が近づいてきてきた。

    帰りたくないというMCに、兄弟たちは、ソロモンに人間界と魔界を自由に行き来できるようになる転移魔法を教えてもらえればいいと提案する。
    しかし、ソロモン曰く、転移魔法を身につけるためには数年は必要とのこと。代わりに、契約した悪魔を召喚する魔法を先に教えてくれることに。
    MCはソロモンに弟子入りして、魔法の特訓を積むことになる。

    召喚魔法に必要なものは、召喚したい悪魔の持ち物。MCはソロモンにアドバイスされ、兄弟たちの大切なものを譲ってもらうことに。
    サタンからは、効力がきれた入れ替わりの禁書、
    アスモからは、MCとアスモのツーショットの写真、
    双子からは、彼らがモチーフとなった双子星、
    レヴィからは、学園祭の舞台で使った「With me」のシメオンのサイン入り台本、
    マモンからは、おそろいで買ったトカゲチョコのキーホルダー、
    そして、ルシファーからは、かつて彼の持ち物であった光の指環をもらう。

    留学生活最後の夜、MCはみんなが開いてくれたパーティを楽しみ、別れを告げて、ソロモンと一緒に人間界へ帰ってくる。
    その直後、驚くべきことに、今度は兄弟たちが人間界へと引っ越してきていた。

    第2章終幕
  • 【人間界へようこそ】
    第3章開幕

    人間界で、師匠であるソロモンから魔法を学んでいたMCは、彼の勧めでベビーシッターのアルバイトをすることになる。
    しかし、面接のために向かった屋敷で待っていたのは、魔界にいるはずの兄弟たちだった。

    バケーションで人間界へ長期滞在しにきたという兄弟たちと再会を喜ぶMC。
    夜通しパーティをしたり、兄弟たちに家電の使い方を教えてあげたり、街歩きしたり……。
    彼らが滞在している人間界の館にもMCの部屋があり、そこと繋がっている魔王城へ出向いて、ディアボロやバルバトスとお茶を楽しむこともできた。
     
    そんななか、ソロモンが兄弟たちの館へ遊びに来る。MCとマモンは、ソロモンの手料理を食べて体調を崩してしまった兄弟たちのために、薬や食材の買い出しに行くことに。
    買い出しの帰り道、カフェ「エンジェルズ」に立ち寄ると、そこにはシメオンとルークの姿があった。
    天界と人間界の調整役として、2人も人間界へ派遣されてきたとのこと。

    MCとマモンは、シメオンから頼まれて、「エンジェルズのコーヒーを飲むと恋が実る」という根拠のない噂をかき消すために、わざとお客さんの目の前で喧嘩しているカップルを演じるが、失敗。

    結局、カフェは大盛況。
    人手が足りないため、MCとマモンに加え、体調が回復し、お客さんとして訪れたサタンとベールも巻き込んで、4人でカフェを手伝うことに。
    ※サタンは自分の体調不良をルシファーに押し付けて回復した

    なんとか閉店まで乗り切った4人は、館へ戻り、未だ体調が回復しない他の兄弟たちの看病をする。
    第3章
  • 【天界時代の兄弟たち】
    アスモの部屋で彼の看病をしていたMCにも、遅れてソロモンの手料理の副作用があらわれる。
    アスモと話している最中に、突然意識が遠のいてしまったMCは、夢の中で天界時代の兄弟たちと出会った。
    ※ソロモンの手料理は、彼自身は料理だと思っているが、魔力が強すぎるために、時折、魔法薬に匹敵するものが作れてしまう。
    今回はその影響で、MCが過去へと飛ばされてしまった


    夢の中では、兄弟たちから迷子の天使として扱われるMC。彼らと少しだけ関わるものの、途中でミカエルが現れ、現実の世界へとすぐに帰ってくる。
    ※ミカエルいわく、過去の彼らと会ったことは、MCの記憶からも、兄弟たちの記憶からも消されてしまうが、MCがこの時に兄弟たちへ与えた影響だけは残っているとのことだった
  • 【魔術師協会】
    MCは、ルシファー・ベール・ソロモンと一緒に、魔術師協会本部へ、魔術師のライセンス登録をしに向かう。ここで本免許を取得すれば、一人前の魔術師として認められ、人間界で使える魔法の種類も増えるという。

    魔術師協会は、ソロモンとソロモンの一番弟子が作った組織だが、その後、意見の相違があり、現在はあまり仲が良くないようだった。

    受付を済ませたMCの手に、魔術師協会の紋章が刻まれる。
    紋章は、魔術師の祖と言われている3人の賢者をかたどった3本の杖と、魔術師が忘れてはいけない七つの美徳(節制・純潔・寛容・忍耐・勤勉・感謝・謙虚)をかたどった7つの星でできていた。

    ライセンスを取得するためには、この美徳に関する試練を経て、7つの星を集めなければならない。
    そして、最初の星の試練は試練を受ける者の師匠、つまりソロモンが与えることになっていた。
  • 【1つめの星】
    1つめの星の試練は、1日間、ソロモンの魔法で手のひらサイズになったルシファーを兄弟たちから守り抜くことだった。
    ステイの使用は禁止だが、代わりにベールの力だけは使っていいと条件が出される。

    早速、館へ帰るMC・ルシファー・ベール・ソロモンの4人。
    兄弟たちからルシファーを守るためには、以前ソロモンの力を使ってアスモの真の力を引き出した時のように、ベールの真の力を引き出せるようにならなければいけなかった。
    MCは、ルシファーを守りながらも、まずはベールのことをより理解するために、彼と常に一緒に行動することにする。

    館に帰った瞬間から、ルシファーを待ち受ける兄弟たちの罠。
    レヴィの持つRPGゲームの中に吸い込まれた4人は、そこで兄弟たちと対峙する。

    たまたま魔界を抜け出して人間界へ遊びに来ていたディアボロをゲームの中に巻き込み、手のひらサイズのルシファーと合わせて、2人を人質にとる「魔王 サタン」。MC・ベール・ソロモンは、2人を救うために旅に出る。

    「カジノの魔物 マモン」を倒して装備をもらったり、ベルフェを味方にしていくなかで、次第に深まっていくMCとベールの絆。

    ゲームも終盤に差しかかり、ラスボス「魔王サタン」がついに登場する。
    彼を説得して、戦わずにルシファーを返してもらうMCとベールだったが、なんとそこでゲームの黒幕はソロモンだったことが判明。
    ソロモンと対峙したMCは、深めた絆のおかげで、ベールの真の力を引き出すことに成功し、無事にディアボロ以外の全員で現実世界へ戻ってくることができた。
    MCは1つめの試練に合格し、ソロモンから「節制」の星を授かる。
  • 【2つめの星】
    1つめの星の試練の際、ゲームの中で人質になっていたディアボロを救出し忘れて戻ってきてしまった兄弟たちは、もう一度ゲームの中に入って旅をやり直す。
    救出を忘れていた負い目からルシファーが積極的にディアボロの仕事を手伝った結果、休みを作れたディアボロは人間界へ遊びにくることに。

    しかし、風邪気味だったバルバトスが魔界と人間界の道を繋ぐ時にくしゃみをしてしまい、ディアボロのいる道は、兄弟たちの館ではない、人間界のどこかへと繋がってしまう。

    行方不明になったディアボロ。
    兄弟たちは、レヴィの持つスマートスピーカー「クロウ」を駆使して、ディアボロの居場所を突き止める。

    ディアボロは八咫烏グループが運営する人間界のカラオケ店の部屋に閉じ込められていた。
    部屋には、カラオケで100点を取るまで出られない呪いがかかっており、しかも、100点を取れないような妨害機能がついていて、挑戦した兄弟たちは次々とお仕置き部屋へ送られてしまう。

    残されたのは、MCとレヴィとディアボロ。
    ディアボロは、MCとレヴィをお仕置き部屋へ送らせるわけにはいかないと、率先して自分が歌おうとする。しかし、そんなディアボロにレヴィのモヤモヤが爆発。
    「ディアボロは、いつだって自分より誰かを優先する。いつも正しいことをする。そういう姿を見ていると自分の劣等感が煽られ、自己嫌悪に陥る。だからディアボロが苦手だ」と本人に直接伝えてしまうレヴィ。
    そんなレヴィにディアボロは「そういう謙虚なところが、レヴィのいいところだ」と、MCと一緒に励まし返す。
    その言葉に元気づけられたレヴィは「次は自分が歌う」と名乗り出るが、カラオケ機器の強制指名でディアボロが歌うことになってしまった。

    ディアボロはきちんと100点を取ったが、なぜかお仕置き部屋へと送られてしまう。
    呪いは解け、MCとレヴィは部屋から出られるようになったものの、もちろん出ていくことはせず、怒ったレヴィは「自分も100点をとったら、兄弟と友達を全員返してもらう」とカラオケ機器に交渉。
    そして、レヴィのおかげで、兄弟たちとディアボロは全員で人間界の館へ帰ってくることができた。
    ※この時、レヴィがディアボロのことを友達と呼んだことをきっかけに、2人の距離は一気に縮まった

    その後、ディアボロに呼び出されたMCは、今回のカラオケの一件は、魔界から兄弟たちがいなくなって寂しくなったディアボロがみんなと騒いで遊ぶために思いつきで仕組んだものだと知らされる。仲睦まじげMCと兄弟に嫉妬してしまった、とMCへ許しを乞うディアボロ。そして、そのままストレートにMCへ告白する。しかし、この光景を影からルシファーが見つめていた。

    MCがディアボロへ返事をする前に、ディアボロの様子を見にきたバルバトスが魔界から登場。
    まだ風邪気味なバルバトスに無理をさせるわけにはいかず、ディアボロはバルバトスを連れて魔界へと帰っていく。

    後日、風邪気味だったとはいえ、主人を間違った道に案内してしまったというバルバトスの罪悪感を巧みに利用したディアボロは、念願だった人間界への滞在をついに決行。
    ディアボロとバルバトスの2人は八咫烏グループが経営する人間界のホテル会社「コルヴォ」のオーナーとその執事として、近くのコルヴォのホテルに滞在することになった。

    MCは、この一件のお礼として、ディアボロから「感謝」の星を授かる。
  • 【3つめの星&4つめの星】
    ディアボロとバルバトスが人間界で滞在しているホテルに招かれたMC・マモン・ルークは、バルバトスから、妖精が作るフェアリーリングという幻の花の存在を教えてもらう。
    興味を引かれた3人は、人間界ではもう絶滅したかもしれないと言われている妖精を探すことにする。

    妖精がいるという湖まで寝台列車で旅をする3人。
    なかなか素直になれないマモンとルークは、道中、何度も喧嘩してしまうが、MCが間を取り持って仲直りさせる。

    最寄り駅に到着し、湖に繋がる怪しい森の中へ3人が入っていくと、急に雨が降り出し始める。その瞬間、目の前には、ルシファーが魔界に移築したはずの嘆きの館が現れた。
    とりあえず雨宿りしようと、館の中に入る3人だが、途端、ルークとマモンの姿が消えてしまう。
    館の中で2人を探すMC。サタンとシメオンに電話で助けを求めると、たまたまシメオンのカフェを訪れていたバルバトスが館までの道を開いてくれ、2人が駆けつけてくれる。

    嘆きの館のライブラリーで怪しい本を見つけるサタン。その瞬間、白い光に包まれて、MC・サタン・シメオンの3人は、まだ兄弟たちが天使だった頃の過去の天界へ飛ばされてしまう。

    天界時代の兄弟たちと触れ合うことができたサタンは、困惑しつつもどこか嬉しそうな様子。
    しかし、ルシファーの話題が出た瞬間に、彼らがルシファーへ抱く感情と自分がルシファーへ抱く感情のギャップを感じて、サタンはその場からいなくなってしまった。

    兄弟たちから離れた先で、サタンはルシファーに遭遇する。きちんと話をするうちに、少しずつ和解していく2人。
    これにより、サタンはルシファーを含めた天界時代の兄弟たちと、改めて絆を深めることができた。
    ※この時のことがきっかけで、サタンとルシファーは、部屋で一緒にデモナスを飲みながら、芸術書を楽しむくらいに仲良くなる

    本の世界から目を覚ましたMC・サタン・シメオンは、姿を消していたはずのマモン・ルークと森の中で合流。どうやら妖精の悪戯が原因で、嘆きの館の幻覚を見ていたようだった。
    結局フェアリーリングの花は見つからず、5人は帰宅することに。

    MCは帰りの寝台列車の中で、シメオンから「忍耐」の星を、ルークから「寛容」の星を授かった。
    ※この時、シメオンは
    「君が俺の守護天使だったらいいのに」
    『天使にも守護天使がいるの?』
    「ううん。"天使には"いらない」と
    意味深な言葉をMCにかける
  • 【一次試験と5つめの星】
    4つの星を手に入れたMCは、魔術師のライセンス取得のために一次試験に挑む。
    試験のお題は、兄弟たちとしっぽ鬼を行い、最後までしっぽを取られることなく、ラストサバイバーとして生き残ること。
    ※ちなみに、兄弟たちのやる気を出させるため、しっぽを取られると、取った相手の願いを叶えたくなってしまうという呪いがついている。
    MCに自分の願いを叶えさせたい兄弟たちは本気でしっぽ鬼に挑む。


    戦力を均等にするため、アスモとバルバトスはMC陣営につく。
    1つめの星の試練同様、MCには、ステイは禁止されているが、2人の魔力を使用することは認められていた。

    まだバルバトスと契約をしていないMCは、バルバトスの魔力を使うために、ソロモンから彼のグリモワール(契約せずとも強制的に悪魔を従わせることのできる魔導書)を借りる。
    しかし、グリモワールにはその悪魔の全ての情報が記載されており、バルバトスは「自分のグリモワールは開かないで欲しい」とMCに頼む。
    MCは、決してバルバトスのグリモワールは開かないと約束した。

    無事に敵チーム全員のしっぽを集めたMCチームだが、実はアスモとバルバトスも敵だったことが最後に発覚。油断していたMCはバルバトスにしっぽを抜かれてしまう。
    しかし、しっぽ鬼は建前で、試験の本当の目的は、MCが誘惑に負けず、バルバトスのグリモワールを開かずにいられるかどうかというものだった。

    バルバトスとの約束を守り、彼のグリモワールを1度も開かなかったMCは、見事、一次試験に合格。
    ソロモンから「純潔」の星を授かった。
  • 【6つめの星】
    ディアボロからテーマパークに誘われたMCは、ベルフェを誘って3人で遊びに行くことにする。
    ディアボロと出かけることに乗り気じゃないベルフェは「ディアボロは王子様だから、いつでも自分の思い通りになると思ってる。ワガママだし、人の意見を聞いてくれないから嫌い」とMCに愚痴をこぼす。

    一応、テーマパークには入るものの、やはりディアボロと反りが合わず、帰ろうとしてしまうベルフェ。ディアボロは彼に謝って「ベルフェのやりたいことをやる」ということを条件に、仕切り直して一緒に遊び始める。

    ベルフェが乗りたがっていたアトラクションから降りた後、ディアボロが迷子になってしまう。
    MCとベルフェがテーマパーク内を探していると、案内所からディアボロの名前で呼び出しが。
    急いで案内所に向かう2人。
    そこには「ディアボロを誘拐した」というメモが残されていた。

    MCとベルフェは、誘拐犯に指定されたサーカス小屋へ向かう。逆上した犯人はベルフェに銃口を向け、発砲。MCの魔法で銃弾は逸れたものの、ベルフェを傷つけようとしたことにディアボロが大激怒する。悪魔姿のディアボロとベルフェに怯えた犯人は、その場から一目散に逃走した。
    「自分の大切な友人を傷つけようとした」と、犯人に本気で怒ってくれたディアボロの姿を見て、ベルフェはディアボロのことを見直す。
    そのまま「ベルフェが好きな人間界のサーカスというものを自分も見てみたい」というディアボロの提案で3人は仲良くサーカスを鑑賞した。

    最後は、ベルフェの提案で、ディアボロが乗りたがっていた観覧車に乗ることに。
    加えて、入園した時は断固拒否していた「3人でお揃いのカチューシャをつけて写真を撮りたい」というディアボロの願いも、ベルフェは叶えてあげる。

    この日から、少しずつわだかまりがなくなっていったベルフェとディアボロ。
    3人とも笑顔で人間界の館へ帰ってくる。

    その日の夜、MCはベルフェから「勤勉」の星を授かった。
  • 【7つめの星と最終試験】
    ディアボロとバルバトスが滞在しているホテル「コルヴォ」に悪霊が出るという騒ぎを解決するため、MC・ソロモン・シメオン・兄弟たちは全員コルヴォに集合する。

    悪霊の正体は、マモンとレヴィが間違えて召喚してしまったブギーマン。
    ブギーマンは相手の怖いと思うものに姿を変える悪霊だった。

    ソロモンは、ブギーマン退治をMCの最終試験の課題とすることに。

    MCの最終試験を見届けるため、兄弟たちもMCと一緒にブギーマンのもとへ向かう。
    MCは彼らの怖いものと一緒に立ち向かいながら、ブギーマン退治を成功させた。
    ※ルシファーとシメオンがブギーマンと対峙した時、天界の光を目にしたシメオンは何やらとても暗い様子だった

    無事に最終試験に合格したMCは、ソロモンから「謙虚」の星と、彼が持っていた知恵の指環を、お守りとして授かる。
    7つの星が全て揃ったMCは、晴れて一人前の魔術師として認められた。
  • 【また会おうパーティ】
    兄弟たち・ディアボロ・バルバトスのバケーション期間は、そろそろ終わりを迎えようとしていた。
    シメオンとルークは引き続き人間界に残るものの、みんなが人間界から帰ってしまう前にパーティを開こうと、MCと協力して「また会おうパーティ」を開催する。

    兄弟たち・ディアボロ・バルバトスは、また必ず会おうとMCに約束し、魔界へ帰っていった。

    第3章終幕
  • 【生徒会執行部の一員】
    第4章開幕

    ディアボロから「頼みごとがある」と書かれた手紙を受け取ったMCは、身につけたばかりの転移魔法で再び魔界へと転移する。
    合わせて、ソロモン・シメオン・ルークも魔界へ短期留学に訪れていた。

    到着早々、兄弟たちが開いてくれた歓迎パーティでハプニングが発生。
    アスモが兄弟たちに塗ってあげたマニキュアの呪いのせいで、マモンとレヴィアタン、ベールとベルフェの属性が入れ替わってしまう。
    マニキュアを流せば元に戻ると気づいたMCは、水魔法やシャワーで兄弟たちの指に付いたマニキュアを落とし、解決する。
    ※兄弟たちの悪戯でルシファーとサタンも入れ替わったが、2人はもともと一体だったため、何も起こらなかった
     
    後日、MCと兄弟たちはディアボロの頼みごとの内容を聞くために、みんなで執行部会議に出席する。
    「MCと家族になりたい」という兄弟たちの願いを叶える第一歩として、まずは三界の融和を今以上に強いものにしようと考えたディアボロは、もう一度MCを留学生として魔界に受け入れることを宣言。
    そして、MCに「生徒会執行部の一員にならないか」と提案する。
    喜ぶMCと兄弟たちだが、執行部に入るには過酷な試練に合格しなければいけない伝統があった。
    第4章
  • 【カードを探せ!】
    まずは力試しとして、RAD内に隠された、第1の試練の内容が書かれたカードを見つけ出すようにディアボロから言い渡される。
    「3回までは執行部役員たちの力を使っていい」と許可されたMCは、ベルフェ・バルバトス・ベールの力を借りて、無事にカードをゲットする。
    カードに書かれていた第1の試練は「フィールドデイの特別任務を遂行せよ」というものだった。
  • 【フィールドデイと第1の試練】
    カードに書かれていた「フィールドデイ」とは魔界で開かれる体育祭のことだった。

    ディアボロに特別任務の詳しい内容を聞こうとMCが議場を訪れると、そこには、天界から派遣されたラファエルと、死神のサーティーンという、2人の新しい交換留学生の姿があった。
    フィールドデイで開催される障害物競走で、この2人と一緒に3人1組でゴールすること。そして、2人のサポート役になり、留学生同士で交流を深めること。
    それが、MCに課された第1の試練の特別任務の内容だった。

    ついにフィールドデイが開幕する。
    MCチームが引いた障害物のお題は、ソロモンの持つグリモワール。
    ソロモンは、ルシファー・メフィストと同じチームに所属していた。
    MCチームは、ルシファーチームのお題を先に見つけて、それと引き換えに、ソロモンにグリモワールを引き渡してもらうと考える。
    一方、そんなルシファーチームは、MCチームに所属するサーティーンの持つ蛸壺がお題だった。

    お互いのお題を所持している両チームは対立し、最終的にMCチームはルシファーチームに敗北してしまう。
    しかし、ゴール直前でハプニングにより召喚されたキマイラをMCチームが倒したことをきっかけに、MCチームの絆は少しだけ深まった。

    フィールドデイ最終日の競技は、クライミングウォール。お題をクリアし、一番最初にRADの屋上にたどり着いたチームが優勝というものだった。
    他のチームとも協力しながら、みんなは各自のお題をクリアしていく。
    そして接戦の末、見事1位を勝ち取ったのはMCチームだった。
    ※クライミングウォール中、壁から落ちそうになったルークをメフィスト・ルシファー・ディアボロが助けてあげる

    フィールドデイを通して、ラファエル・サーティーンとの交流を深めることができたMCは、無事に第1の試練を突破する。

    一方、この頃からシメオンの様子が何かおかしいと違和感を抱き始めるマモン。
    後日、心配したMCとマモンは2人でメゾン煉獄へ向かう。
    マモンはシメオンを問い詰めるが、「まだ時間が欲しい」とその日は帰されてしまった。
  • 【サタンの家出】
    サタンとルシファーが再び大喧嘩し、サタンは人間界のホテルコルヴォへと家出する。
    MCはレヴィとアスモを連れて人間界へ迎えに行くことに。

    喧嘩のきっかけは、サタンが担当している執行部の仕事をルシファーがやってしまったことだった。
    「俺とおまえ、どちらがやっても同じだろう」というルシファーの発言に「おまえと同じ扱いをされたら俺の存在価値はどうなる?」とブチギレのサタン。

    MC・レヴィ・アスモ・の3人は、サタンの滞在するホテルまで到着するものの、激怒している彼に手もつけられない。
    そこで、アスモがマモンから預かったという、人形を作れる魔法具をルシファーの形に仕上げて、代わりに謝らせようと考えた。
    人形を部屋に設置する3人。
    しかし、実はそれは呪いの人形で、人形の匂いを嗅ぐと自分の影に乗っ取られてしまうというものだった。

    匂いを嗅いでしまったサタンは自分の影に支配されてしまう。そして、その影サタンから強制的に匂いを嗅がされたアスモも影に支配されてしまった。

    MCは、アスモを元に戻す過程で、その呪いが心の中の不安を具現化するものということ、そして、その不安が解消すれば元に戻ることを知る。

    サタンの不安を解消するために、人間界へルシファーを召喚するMC。
    きちんと話し合った2人は和解し、みんなで魔界へ帰ってきた。
  • 【1日執行部員&第2の試練】
    執行部に入るためにも、その仕事を知ってもらおうと、MCは1日執行部員に任命される。

    MCは、ベール・ベルフェと一緒に意見箱の回収に向かい、レヴィと仕分けをすることに。
    しかし、その中に入っていた呪いの手紙を開封してしまったバルバトスが、途端にMCのそばについて離れなくなってしまう。
    MCは手紙の呪いを自分の魔法で無効化した。

    そんなMCへ課された第2の試練は、執行部員として、他の交換留学生に「留学生活で得たものや、三界の融和・発展についての意見」、RADの生徒に「現在の交換留学生への評価及び留学制度についての見解」を聞き、レポートにまとめて提出すること。

    MCは、メフィストやサーティーン、他のみんなに協力してもらいながら意見を集める。
    しかし、順調に進んでいたレポートは、ある日、突然白紙に戻ってしまった。

    新聞部の原稿を白紙にされてしまったメフィストと一緒に、今回の事件の原因となったイタズラ好きな小悪魔を捕獲するMC。
    実は、この「白紙現象」を解明することが第2の試練の本当の目的であり、MCは無事に試練をクリアすることができた。
  • 【魔界フェリシティー】
    「誰かのために行動する」という人間界の優しいマインドに感銘を受けたディアボロが、毎年RADで開催しているボランティア(?)イベント「魔界フェリシティー」。
    それが今年も始まろうとしていた。
    執行部では、毎年イベントを指揮する担当が決まっており、今回はベルフェが担当だった。
    ※レヴィが担当した時は、RADに部活動制度を導入して大成功した
    ※サタンが担当した時は、魔界に古書店を増やし、悪魔たちが立ち寄りやすい本屋を作って大成功した


    頭を悩ませるベルフェのために、MCは、レヴィをはじめとした他の兄弟たちと一緒にゲームで息抜きしようと提案する。
    しかし、レヴィの部屋に向かうと、マモン・レヴィ・ベール・ラファエルの4人が、レヴィの持つスマートスピーカー「クロウ」の力で深い眠りについてしまった。
    しかも、運の悪いことに、翌日は魔界全土で魔法の使用を禁止する日「ヘルダウンデー」。ヘルダウンデーの間に使われた魔法は、全て消滅してしまう。
    このまま眠り続けていると、魔法を使用したとみなされて、4人が現実の世界に戻れなくなるかもしれないと危惧したMCとベルフェは、みんなを連れ戻すために、バルバトスの力で夢の中へ入っていく。

    日付が変わる前に、なんとか眠りについた4人の目を覚まさせ、現実に戻ってくることができたMCとベルフェ。
    そして、ベルフェは「天界時代のように、兄弟たちと再び仲良く話をしたい」という願望が反映されたラファエルの夢の中を体験したことをきっかけに、魔界フェリシティーの取り組みとして、RADのなかに生徒同士で交流できるラウンジを設けることにする。
    取り組みは成功し、ラウンジは悪魔・天使・人間問わず、誰でも居心地良く過ごせる場所になった。
  • 【シメオンの隠しごと】
    メゾン煉獄を家出してきたルークが嘆きの館へ泊まりに来る。
    シメオンのことで何か重大なことを隠している様子なのに、シメオンもソロモンも、自分には何も教えてくれないとご立腹のルーク。
    次第に兄弟たちもシメオンの異変に気づき始め、ルークのためにも、なんとか彼らから隠しごとを聞き出そうとする。

    レヴィ・サタン・ベール・ルークは、サタンの指揮のもと、魔法薬の授業で、飲んだら嘘がつけなくなるという真実薬「ウェルヴムの雫」を作ろうとするが、錬成に失敗。間違えて、飲み込んだものを全て消滅させてしまう「ダーククレバス」という強力な竜巻を引き起こしてしまう。

    みんなを飲み込もうとするダーククレバスだが、天使であるルークとシメオンは、天使特有の「祈りの力」で自分の身を守れるはずだった。
    しかし、なぜか「祈りの力」を使えないというシメオン。MCは身を呈して彼のことを守る。

    ダーククレバスは、その場に現れたバルバトスのおかげで無事に消滅したが、マモン・レヴィ・アスモの3人は、竜巻の中に一時的に飲み込まれてしまっていた。一度消滅した3人は、バルバトスの時を操る力で蘇ることに成功する。

    その後、ルシファーと一緒にシメオンの部屋を訪れたMCは、シメオン本人から「祈りの力が使えないこと」「今の彼は天使ではないこと」を打ち明けられた。
    実は、MCに光の指環を嵌めるとき、天界から光の指環を勝手に持ち出したシメオンは、その代償として天使の力を失っていたのだった。
    MCとルシファーは「再び天界に戻れるように尽力する」とシメオンを励ます。

    事情を知ったMCは、このことをルークに伝えようとするが、その前にルークの方から「シメオンが言ってくれるまでは待つことにする。それまではできることをしてシメオンに寄り添う」と言い出される。
    気持ちが落ち着いたルークは、メゾン煉獄へ戻っていった。
  • 【最終試練】
    RADの生徒たちの間で突然広まった「RADの掲示板に願い事を書くと必ず叶う」というジンクス。
    しかし、ジンクスにしてはあまりに度が過ぎているため、執行部のメンバー達は魔法の力ではないかと疑い始める。
    そこでMCはディアボロから、執行部入りの最終試練として、3日以内にこの事態を解決させるために指揮を執ることを任された。

    RADのどこかに隠されている魔法具が原因かもしれないと気づいたMCは、魔法具探しの協力をみんなに仰ぐ。その中で最有力候補としてあがった場所が、掲示板そのものだった。

    MCは、掲示板の中に魔法具が隠されていると踏んで、新聞部のメフィストに掲示板を閉じてもらうように頼みに行く。しかし一足遅く、メフィストが掲示板を閉じようとすると、魔法具の持つ魔法で弾かれてしまった。
    MCも掲示板、ひいてはパソコンの中から魔法具を取り出そうと魔法を発動するが、願いを叶えれば叶えるほど力を増す魔法具に太刀打ちできなかった。

    その日の夜、嘆きの館では別のハプニングが発生する。鏡に映らないアスモの顔、透明人間のように姿が見えなくなってしまったレヴィ、誰からも名前を思い出してもらえなくなったマモン。
    ハプニングに巻き込まれたこの3人は、先日、ダーククレバスに飲み込まれたメンバーだった。

    ディアボロから課された掲示板の事件解決までのタイムリミットがあと1日に迫っているなか、ダーククレバスの影響の問題も重なり、焦る兄弟たち。そんな皆へ差し入れを持ってきたシメオンが、いとも簡単にそのピリピリした空気を収めてしまう。
    感謝を述べる皆からの言葉に「皆はありのままの自分を必要としてくれている」と感じたシメオンは、この問題が解決したら全員に本当のことを話すと決意する。

    タイムリミットである3日目の午後、MCはサタンとメフィに協力してもらい、掲示板を管理しているパソコンへサーバーウイルスを仕込む。
    ウイルスは弱った魔法具に干渉し、MCは無事、原因となっていた魔法具を取り出すことに成功した。
    魔法具は宝箱の形をしており、叶えてきた願いの数に比例して、強力な魔力を含んでいる。
    MCたちは、魔法具を消滅させるため、ダーククレバスに魔法具の魔力を飲み込ませることにした。
    再びダーククレバスを精製するために、ベール・ベルフェ・ラファエル・ルークの4人が材料調達に行ってくれる。

    一方その頃、ダーククレバスの影響を受けたメンバーたちは、どんどん様子がおかしくなってきていた。マモンとアスモも、レヴィと同じく、透明人間のように姿が見えなくなってしまう。
    それだけでなく、ダーククレバスから3人を連れ戻してくれたバルバトスも、影響を受けて不調になってしまった。

    ダーククレバスの精製に成功したMCたちは、不調なメンバーを皆で守りながら、魔法具の宝箱を開けて、中の魔力を全てダーククレバスに吸い込ませる。

    こうして掲示板の事件は無事に解決。
    魔法具の魔力は弱まり、影響を受けていたメンバーたちも今まで通りの姿に戻った。

    事件解決後、兄弟たちはディアボロから事の発端を聞く。
    RADの掲示板に魔法具を仕掛けたのは、RADの行事である悪戯イベントを担当した一般生徒であること。そして、そのことをディアボロとバルバトスは知っていたということ。
    しかし、思ったより事態が大きくなり、MCの試練に活用することにしたということ。

    不満を漏らす兄弟たちだが、無事に3日以内に事件を解決したMCは、最終試練に合格し、晴れて執行部入りを果たすこととなった。
  • 【シメオンの告白】
    事件解決後、ディアボロの話と同時に、シメオンも自分が人間であるということを告白する。
    混乱する皆に「きっと俺が人間になったことにも意味はある。これから自分にできることを自分なりに考えていく」と返すシメオン。
    ありのままの自分を受け入れた前向きな彼の姿を見て、皆も次第に「シメオンはシメオンで天使だった頃となにも変わりない」と受け入れるようになる。

    そして、MCの執行部入りのお祝いと労いの意味を込め、魔王城でお泊まりパーティを開催した。
  • 【いつでも、みんなと】
    今回の短期留学も、あっという間に終わりの日が近づいてきていた。

    MCと兄弟たちは、アスモの提案で、帰る前におそろいの思い出ボックスを作ることに。
    各々の思い出の品を引き出しに入れ、MCと兄弟たちで、それぞれ持っておくことにした。

    後日、MCはRADの全校集会で、執行部の一員として全校生徒へ紹介してもらう。
    そして執行部の特権として、ディアボロから、魔界と人間界を好きなだけ行き来できる特別な通行許可証をもらった。

    人間界に戻ったMCは、ついに召喚魔法もマスターする。

    こうしてMCは、いつでもどこでも大好きな皆に会えるようになり、ずっと幸せに暮らすことができた。

    第4章終幕

Obey Me!【完】

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